社員の健康促進 当社と健康保険組合の取り組み

実施した朝ヨガ教室と歯科健診

当社のCSRには、「地球の未来に向けて」「社外に向けて」「従業員に向けて」という3つの軸があります。従業員に向けたCSR活動の一つが、エイベックスが独自におこなっている、健康増進プログラムです。2012年に設立したエイベックス・グループ健康保険組合に出向中の久保村恵子が、「従業員の健康促進は、健全な経営にもつながる」と、実施内容と目的について語ります。

健康増進施策プログラムへの参加率は期待以上。生活習慣改善に向けたサポートが次の課題

体組成測定の様子

当社では、通常の健康診断とは別に、従業員の健康促進を目的としたプログラムを実施しています。その一つが、2012年から実施している「血液サラサラ検査」。指先から少量の血液を採取し、その場で観察・測定するという検査です。

「赤血球がつながってうまく流れていない様子など、ビジュアルで血液の状況がすぐにわかるので、インパクトがあるんですよね」

血液の流れがよくないからといって、今すぐ重大な病気につながるというわけではありません。詳しい状況を知るためには、精密な検査が別途必要です。しかし気軽に受けられるこのような検査によって、受診した従業員の生活習慣改善に対する意識は確実に高まっています。

二つ目のプログラムは、2015年から開始した「歯科健診」です。

「医療費全体に占める歯科医療の割合が高く、虫歯や歯周病を未然に防ぐことで歯科医療費を削減できれば、と考えて始めました。また、歯周病は生活習慣病などにも密接に関わっています。歯科健診を定期的に受けることで、将来の重大疾病予防につながります」

歯科医院に行く時間がなかなかとれない従業員のために、社内で受けられる健診を実施したところ大人気に。定員100人の枠を大幅に上回る応募が集まりました。受診後のアンケートでは、「歯科医院に行くきっかけになった」「今後も継続してほしい」という声が多数届きました。

2015年から実施しているもう一つのプログラムが、「体組成測定」です。これは健康診断の生活習慣に関する問診結果で、恒常的に運動していないという回答が男女ともに約8割だったことから、実施することになりました。「InBody」という体成分分析装置を使い、体重、体水分量、筋肉量、体脂肪量、BMI、基礎代謝量、体の歪みなどを測定します。

「『初めて測った』という人が多く、自分の体を知るきっかけになったようです。また、測定するだけでなく、そのあとに理学療法士が個々の体の状態に合わせた運動指導をするのもポイントです」

健診結果および指導を、今後にどう活かすか。アンケートでは、「運動習慣や食生活の改善をしようと思うか」という質問に対し、「半年以内にやりたい」と答える人が女性7割、男性6割にのぼるものの、実際に行動できている人は2割に留まるという結果に。指導内容を実践するサポートが、今後の課題となります。また、久保村は「エイベックス・グループの中には、健康促進に関連する事業を展開している会社もあります。今後は、そういった社内資源を活用していくことも視野に入れています」と語ります。

「健康経営」の推進が上場会社としての責任

社員の健康促進を担当する久保村恵子

そもそもこのプログラム実施には、従業員の健康管理がマネジメントの重要な要素だと考えられるようになってきたという、社会的な背景があります。経済産業省では、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる上場会社を「健康経営銘柄」として選定しています。

従業員がより活き活きと仕事をして、生産性を上げることが、グループ全体の利益につながっていく。だからこそ、健康促進施策の実施には、従業員の健康に対するメリットだけでなく、会社の経営に対するメリットもあるのです。

「現状は、生活習慣病などで症状の重い従業員が少ないことも、エイベックス・グループの特徴。そこに過信をせず10年、20年後の健康のための健康投資をしているんです」

種まきは続けてこそ大きな収穫につながる。これらの健康増進プログラムに関する様々な施策を企画推進中。その他、法定外の健診項目を追加した健康診断の実施、社内相談窓口を設置し、産業保健スタッフを中心としたメンタルヘルス対策の取り組みなど、従業員の心身両面からサポートを行い、今後も従業員の仕事と健康をバックアップしていきます。